夏休みの宿題の一つに読書感想文がありますよね。もし読書感想文のテーマに悩んでいるようでしたら、戦国武将の本をとりあげてみてはいかがですか。
戦国武将は大河ドラマなどの影響で注目が高まっていますし、武将たちの熱いエピソードや筋の通った生き方は、あなたの心をぐっと動かすと思いますよ。
そこで今回は、読書感想文におすすめの戦国武将とその本をご紹介します。
目次
2016年大河ドラマの主人公!真田幸村
真田幸村は2016年大河ドラマ「真田丸」の主人公として注目が集まっています。幸村という武将は自らの信念を貫き通した点が最大の魅力です。武勇にも優れていて、大坂夏の陣ではあの徳川家康に恐怖を与えました。
信念と武勇の両方を兼ね備えた幸村を扱った、おすすめの本をみてみましょう。
※参照:真田幸村ってどんな人?年表や大坂の陣を小学生向けに解説!
『真田幸村―風雲!真田丸―』講談社青い鳥文庫
・文/小沢章友 絵/流石景
幸村の一生がわかりやすく書かれています。幸村がどんな人だったのか、どういう考え方を持って戦国の世の中を生き抜いていったのかという点に注目して読んでみてはいかがでしょうか。
小学生から中学生におすすめの一冊です。
『真田幸村 六文銭の旗の下に』フォア文庫
・文/国松英俊 絵/十々夜
こちらも幸村の一生を描いています。幸村はその人気から、しばしばフィクションを用いて描かれます。この本はなるべく史実に沿っているので、幸村の実像に迫りたい方におすすめです。
長生きは大事?戦国時代の真の覇者・徳川家康
徳川家康は戦国時代を最後まで生き抜き、関ヶ原の戦いで勝利した後に江戸幕府を開きました。江戸幕府がその後260年続いたことを思うと、戦国の真の覇者は家康なのかもしれませんね。
そんな家康を描いたおすすめ作品はこちらです。
※参照:徳川家康の年表を簡単にまとめてみた。
『徳川家康大全』ロングセラーズ新書
・著者:小和田哲男
この本は家康の実像に迫っています。今まで知らなかった家康の一面を知ることができるかもしれませんね。作者は大河ドラマの時代考証を担当している人です。大河ドラマが好きな方は一度目を通してみるといいでしょう。
『徳川家康』講談社
・著者:山岡荘八
家康と彼が生きた時代を描いた一大小説です。長生きした家康を象徴するかのように、文量は文庫本で20冊を超えます。ただ、一度読み始めると世界観にぐっと引き込まれるため、そこまで難しくは感じないでしょう。
夏休みをかけて読書感想文に取り組みたい方はぜひ挑戦してみてください。
清廉かつ人情にあつい硬派な武将!上杉謙信
戦国時代の前期を彩った武将の一人に上杉謙信がいます。
謙信は武田信玄とライバル関係にあるにもかかわらず、信玄が塩不足で困ったときにわざわざ塩を送ったというエピソードが有名です。とても人情深い武将ですよね。
そんな上杉謙信に興味を持った方にはこちらの本がおすすめです。
『上杉謙信』吉川英治歴史時代文庫
・著者:吉川英治
この小説は謙信の一生を追うものではなく、謙信の代表的な戦いである川中島の戦いにしぼって書かれています。それなのに、謙信の清廉な人柄が豊かに描かています。作品の世界にぐっと引き込まれるので、感動的かつ読みやすい一冊です。
『天と地と』文春文庫
・著者:海音寺潮五郎
謙信の幼少期から描かれるこちらの小説は、どのようにして「上杉謙信」という人ができあがったのかを丁寧に描いています。
古い作品ですが、謙信を描いた最高の一冊として現在でも人気ですよ。
戦国一の派手男!伊達男の語源・伊達政宗
「伊達男」という言葉を聞いたことがありますか?「派手でカッコいい」という意味のこの言葉の語源となった武将が伊達政宗です。戦国武将たちは誰もがカッコいいイメージがありますが、その中でもナンバーワンに輝いた政宗が気になった方は以下の作品を読んでみてください。
※参照:伊達政宗の凄さって何だったの?過大評価の真相に迫る!
『独眼竜政宗』人物文庫
・著者:松永義弘
政宗の一生が描かれています。「伊達政宗がどういう男だったのか」という人物像について感想文を書きたい方におすすめの一冊です。手ごろに読める点も嬉しいですね。
『独眼竜政宗』角川文庫
・著者:津本陽
こちらは政宗の一生を物語性豊かに描き出した時代小説です。奥州(現在の宮城県)に秀吉や家康といった人よりも遅く生まれた政宗が、「天下取り」の夢に向けてどのように行動していくのでしょうか。伊達男の活躍ぶりに胸を躍らせたい方におすすめです。
豊臣家に一生を捧げた知将!石田三成
石田三成は大河ドラマやゲームの影響で人気が高まってきています。豊臣家の発展を知略の面で支えた三成の人物像を描き出した作品として、次の二つをおすすめします。
※参照:石田三成ってどんな人?年表や関ヶ原の戦いを小学生向けに解説!
『のぼうの城』小学館文庫
・著者:和田竜
「三成は戦下手」という印象を与えるきっかけとなった「忍城攻め」について書かれた小説です。2012年放映の映画「のぼうの城」の原作にもなった作品なんですよ。
三成だけでなく、三成の敵である成田長親の人間描写も面白いです。
『関ヶ原』新潮文庫
・著者:司馬遼太郎
歴史小説を数多く生み出した司馬遼太郎が描いた名作です。天下分け目の関ヶ原の戦いを、石田三成はどのように戦ったのでしょうか。関ヶ原の戦いそのものだけでなく、そこに至るまでの描写も注目ポイントです。三成を中心とした戦国武将たちの群像劇を読み解き、歴史のロマンに触れてみましょう。
この記事のまとめ
夏休みの読書感想文でおすすめの戦国武将の本をご紹介しました。
今回ご紹介した戦国武将は有名で、とても魅力的な武将ばかりです。こうした武将の本を読み、その武将の生き方からあなたは何を感じたのかを読書感想文にまとめるのは非常に意義がある事だと思うので、歴史好きの方にはとてもおすすめです。
また、小説では人間同士のやりとりなどにも着目し、その武将はどうしてその発言や行動をしたのか、自分なりに考えてみるのもおもしろいかもしれませんね。
[…] 著者:池波正太郎 2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』でも脚光を浴びている真田信繁(幸村)ですが、今から31年前にも、真田家を題材にしたドラマが放送されていた時期がありました。 それがこの「真田太平記」です。 『真田丸』の主人公が信繁であるのに対し、『真田太平記』の主人公は兄の信之。忍びの力を借りながら、関ケ原の戦い、大坂の陣を経て江戸時代まで真田家を存続させようと智略をめぐらせる様子が、生き生きと描かれています。 新潮文庫版で全12巻というかなりの大作ですが、テンポのよい会話とわかりやすい語り口でどんどん読み進めることができます。 ※参照:読書感想文の題材には戦国武将がおすすめ!本を10冊紹介! […]