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大谷吉継と言えば、豊臣秀吉から「100万の兵を率いさせてみたい」とまでその才能を評価された武将であり、また石田三成との友情や関ヶ原の戦いにおける壮絶な最後が知られた武将です。

その一方で、大谷吉継の家族については明らかになっていない部分が多いことについてご存知でしょうか?

例えば、大谷吉継の妻の名前について、あなたは聞いた事がありますでしょうか。

また、大谷吉継の娘の竹林院は、真田信繁(真田幸村)の妻として有名な女性ですが、なぜか2016年の大河ドラマ「真田丸」では、正室にも関わらずヒロインとして描かれていません。

大河ドラマ「真田丸」における、大谷吉継の娘である竹林院の立ち位置は一体どのようなものになるのでしょうか。

この辺りの事を検証してみました。
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大谷吉継には妻がいたの?その名前は?


大谷吉継と言えば、娘の竹林院が真田幸村の正室となった事が知られています。

また、大谷吉継には大谷吉治などの3人の息子もいたと言われています。


ということは、大谷吉継には妻がいたという事になりますね。


大谷吉継の妻…?


私は子供の頃から戦国時代が好きで、大谷吉継についても昔から知っていたのですが、その妻について考えた事は一度もありませんでした。


一体どのような女性だったのでしょうか。


調べてみたところ、大谷吉継には妻がいたようですが、その名前については伝わっていないようです。


大谷吉継の長男である大谷吉治の生年は1581年である事を考えると、吉継は妻とそれ以前に結婚した事になります。


この時期の吉継の俸禄は150〜250石だと言われてますが、この事を考えると、彼の妻の身分は少なくとも身分が高い女性ではなかったと考えられます。


ただ、大谷吉継の妻の名前について把握する資料が全く残っていない訳ではないようです。


大谷吉継が太宰府天満宮に奉納した二枚対の鏡が残っているのですが、そのうちの1枚には「東・小石・徳・小屋」という記載が残されています。

このうちの「」が、大谷吉継の母親である東殿という女性の事だと言われており、「」と「小屋」が彼の姉妹を指している説があるのですが、こうした事を考慮すると、残りの「小石」という名称の女性が、大谷吉継の妻に当たる女性の名前なのではないかという説もあります。


ただ、これはあくまで一説に過ぎず、裏付ける資料は残されていません。


また、妻ではなく他の妹を表す説や、娘の竹林院を指す説もあるため、大谷吉継の妻の名前についててははっきりと分からないのが実情です。


ちなみに大谷吉継には娘にあたる竹林院の他に、長男の大谷吉治、次男の木下頼継、三男の大谷泰重といった息子がいます。

ただ、彼らと吉継の関係については息子ではなく養子だという説もあり、どうもはっきりしていないのが実情なようです。

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大谷吉継の娘・竹林院(春)の真田丸での立ち位置は?


大谷吉継の子供の中で、一般的に知られているのは娘の竹林院だと思います。


2016年の大河ドラマ「真田丸」では松岡茉優さんが演じる事が決まってますね。
(役名も「竹林院」ではなく「春」という名称になっているようです)


ただ、真田丸のヒロインはこの竹林院ではなく、長澤まさみさん演じる「きり」という女性です。

堺雅人さん演じる真田幸村(真田信繁)を生涯支え続けるパートナーという役どころですね。


この記事を書いている時点(3月15日)においては、きりは黒木華さん演じる「梅」の影に隠れているというイメージを感じるのですが、今後は活躍の場も増えてくると思います。


では、一方の竹林院(春)の真田丸における立ち位置は一体どうなるのでしょうか。


これは私の予想ですが、松岡茉優さん演じる竹林院(春)は、きりと信繁が心を通わせる際の「壁」という立ち位置になるのではないかという事を感じました。


少なくとも第10回までの放送を見る限りでは、きりは真田信繁に思いを寄せながらもなかなかその思いが伝わらないという、どこか空回りしている役どころだなという印象を受けました。

ただ、史実でもこの2人の間には娘が生まれてますし、何よりきりの役どころが「信繁の生涯を支えるパートナー」だという事を考慮すると、ゆくゆくはこの2人は気持ちが通い合う関係になるのだと予想されます。


とは言え、そう簡単に気持ちが通い合う関係になるのかと言うと、決してそうはならないでしょう。


何故そう思うのかと言うと、竹林院(春)という存在がいるからです。


竹林院(春)は、豊臣秀吉をして「100万の兵を率いさせてみたい」とまで言わせた名将、大谷吉継の娘であり、彼女と信繁の結婚は、真田家と大谷家、ひいては豊臣家との絆を深めるという政略結婚という色合いのもとで描かれるのでは?と思います。


その一方、きりは真田家の家臣・高梨内記の娘。

高梨内記も侍という身分である以上、その地位が低い訳ではないのでしょうが、やはり大谷吉継と比べると、どうしても家格は見劣りするのは否めません。


きりが信繁と気持ちを通わせるには、この家格の違いを越えて気持ちを通わせる必要がありますが、名将・大谷吉継の娘という存在は、きりにとって大きな壁になるのでは?と個人的には予想しています。


また、この2人の間には娘の阿梅(お梅)が生まれていますが、一方で信繁と竹林院(春)の間にも5人の子供が産まれており、それぞれの間に産まれた子供の差も、きりと信繁が心を通わせるには大きな障害(?)になるのでは、という気もします。


もっとも、これはあくまで予想に過ぎないですけどね。


また、信繁と竹林院(春)の間には長男・大助と次男・大八が産まれているので、この辺りの家族関係がどう描かれるのかについても今後注目していきたいところです。

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この記事のまとめ


大谷吉継の妻の名前、そして2016年の大河ドラマ「真田丸」における娘、竹林院(春)の立ち位置について、色々と考察してみました。

大谷吉継は「100万の兵を率いさせてみたい」とまで、豊臣秀吉にその才能を評価された武将ですが、その家族関係については明らかになっていない部分は少なくないようです。

大河ドラマ「真田丸」では、歌舞伎役者の片岡愛之助さんが吉継を演じる事になっていますが、一体どのような吉継を演じるのか、今から楽しみですね。


ちなみに以下の記事では、小学生でもわかる真田幸村のプロフィールや年表をご紹介しているので、興味があれば一度ご覧になってみて下さいね。

※参照:真田幸村ってどんな人?年表や大坂の陣を小学生向けに解説!