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女優の広瀬すずさん主演映画「ちはやぶる」が、今年の3月19日から公開されました。
私も以前は百人一首をよくやっていたので、映画館に足を運んでみて昔を思い返したものです。


この「ちはやぶる」という映画のタイトルですが、どのような意味があるのでしょうか。

また、「千早」という漢字の意味や、子供の名前に使ってもOKなの?といった多くの人が抱くであろう疑問についても検証してみました。
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「ちはやぶる」の意味やそのイメージは?


ちはやぶる」とは、「ちはやぶ」という動詞の連体形で、「たけだけしい」「荒々しい」「勢いが強い」といった意味があります。

また、「荒々しい」という意味から、「」や「神社」と言う言葉、あるいは神の名前をイメージする枕詞として使われる事もありました。


「ちはやぶる」という言葉で思い出されるのは、何と言っても百人一首に含まれている

ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは

という、「平安時代きってのプレイボーイ」こと、在原業平の作品でしょう。

※参照:在原業平に妻はいた?藤原高子や小野小町との関係について!


この歌の意味ですが、「竜田川がこんなに(真っ赤な紅葉で)赤く染まるのは、神様の時代を含めて今まで聞いたこともない」といったものになります。


竜田川を赤く染める紅葉の勢いが強いことが非常によく分かる和歌と言えそうですね。

「千早」ってどんな意味があるの?


また、ちはやぶるの「ちはや」は「千早」と書きますが、この二文字には一体どのような意味があるのでしょうか。

千早という文字を1つずつ見ていくと、千には「凄まじい勢い」という意味、早には「素早く」といった意味があります。

この2つの意味合いが発展して、上記の枕詞になったのでしょうね。


また、千早という二文字には「巫女さんが神事を行ったり、舞を踊る際に上から羽織った衣装」という意味合いもあります。

今年の1月、初詣のために神社に参拝して巫女さんの舞をチラッと見たのですが、風になびいた千早がとても美しかったのを覚えています。


もし神社に参拝する機会があれば、千早をまとう巫女さんの姿が見られるかもしれませんね。

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「千早」という漢字を子供の名前に使ってもいいの?


今回公開される映画の影響で、自分の子供に「千早」と名付けたいお母さん、お父さんも出てくるかもしれません。

では実際、子供に「千早」という名前を付けても大丈夫なのでしょうか。


まず、映画のタイトルにもなっている「ちはやぶる」という枕詞の意味ですが、「荒々しい」「猛々しい」とも捉えられる事は、事前に知っておいた方がいいと思います。

一方、「千早」は「神」にかかる枕詞という側面もありますが、これを少し発展させてみると、「良い神様の勢いが強い」→「結果としてスクスク育つ」という解釈もできるかもしれませんね。


2つ目に知っておきたいのは、「千早振る」という古典落語がある事です。

この「千早振る」という演目には千早という女性が出てくるのですが、なんと、その女性は吉原の遊女という役目。子供さんがこの事を知ってしまった場合、複雑な気持ちを抱かれるかもしれません。

また、映画の主人公の名前をそのまま付けた、と言われるのが嫌なのであれば、別の名前にしておいた方がいいのかなとも思います。


個人的には「千早」という名前は、古風で響きもよく、子供の名前にしてもいいのかなと思える名前です。アニメや漫画、ゲームで使われようがなかろうが、魅力ある名前である事に変わりはないと思います。

ちなみに「千早」というのは女の子の名前というイメージがあると思いますが、男の子にも使える名前です。どうしても気になるのであれば、「千隼」などと、少し漢字を変えるという手もアリです。


あなたがもし心からそう思えるのであれば、子供に「千早」という名前を付けてあげるのもいいかもしれません。

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この記事のまとめ


ちはやぶる」という枕詞の意味やそのイメージ、そして「千早」という漢字の意味や名前しても第条なのかについて解説したり検証してみました。


個人的に思ったのは「見方1つで意味が大分変わってくる」ということです。


荒々しい」などと否定的に捉えるか、それとも「神のごとき勢いがある」と肯定的に捉えるかは、本当に人それぞれだなと感じました。


「ちはやぶる」という言葉が映画でどう表現されるか、この点にも注目して映画を見てみたいと思います!